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スタイル

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30歳の頃、つまり23年前にスノーボードに出会ったときにその自由さに夢中になった。
特にソフトブーツを履くフリースタイルボードの楽しさに「今まで出会ったスポーツの中で一番自分の性に合っている。」と感じた。
ストリートピストはそのスノーボードに似た匂いがする。

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ストリートピストが一番面白いのは「下り坂」だ。
下り坂をブレーキを使わずに下って行くのが一番楽しい。
サンフランシスコなど坂の多い街で流行ったのはそのためだろう。
MTBも元々は下りを楽しむために生まれたスポーツだ。
アメリカ人の発想はいつの時代もお気楽でスリリングだ。
初めはペダルにも競輪用を付けてみたが、感想は「つまらない」だ。
速く走るための自転車じゃない。
ベアリングの精度がどうとか言ってもはじまらない類の「遊び」にこそ楽しさがあっていいと思う。
足のデカイ自分が下り坂で脚と体重移動だけで自転車を自由にコントロールするためには、スノーボードのソフトブーツに当たるフラットペダルとベロクロストラップの方がはるかに楽しいと交換してみて改めて感じた。
自転車にしろスノーボードにしろ直接体に触れる部分の感触は大切だ。
「速さ」を求めるのか?「コントローラブル」を求めるのか?でチョイスする品は大きく変わる。

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サドルだってそうだ。
初めは「自転車だから」ロード用の軽量な高性能と言われるサドルがいいのか?と思って着けてみたが、そんなことはない。
極端に言えば2~3,000円台のコンフォータブルなものでも自分のケツに合っていれば十分だ。


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多くの人がピストというと思い浮かぶのは「競輪」「ケイリン」だと思うが僕はちょっと違う。
中学生の頃に競輪用のトラックレーサーに見惚れたが、旧車のことも知ってしまった僕にとって憧れの固定車とは「フリー」が無い時代・・・1900年代初期の自転車だ。
規格や形式などなく各々の工房が自由に自転車を作っていた時代の自転車だ。

スノーボードをやるとき僕が追っかけたのは「フリーラン」での「スタイル」だった。
カッコイイ滑走ラインや空中で板を回すときの体のしなやかさ・・・そういうものに憧れた。
そのために35歳近くにスケートボードまで始めた。
当時はテリエやジェイミー・リンが台頭してきた時代。
ピーターラインのデビュービデオは擦り切れるほど観た。
カッコよかった・・・。
ショーン・ホワイトは8歳で出演してた。
可愛かった。(笑)

僕がストリートピストを好きになったのは、きっとそんなスポーツ趣味歴のせいだろう。
今更トリックをやろうとは思わないけど自分なりに納得のいくスタイルで走れるようになるまで老体に鞭打って頑張ろうと思う。

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by tavasuke | 2013-03-03 05:25 | Single