今年最後に助かった命
施設の解錠をしにクラブハウスの顧客棟に向かう。
ふと見ると、ガラスドアの下にシジュウカラが仰向けにひっくり返っていた。
ほんのときたまカラスなどに追われた野鳥が大きなガラスに突っ込んできて絶命することがある。
今年最後に弔いの仕事か・・・嫌だなあ・・・と思ってよく見ると仰向けになりながらも瞬きをしている。
「助かるかもしれない。」
フリースの手袋を着けたままシジュウカラを拾い上げて日の射す暖かな場所に連れて行き、そのまま掌で暖めた。
「骨折していなければいいが・・・。頼む助かってくれ!」
5分・・・10分、指で優しく摩りながら介抱していると頭をもたげてわずかに動き始めた。
「よーし!いいぞ。生きるんだ!」そう念じながらさらに時間が経つ。
やがて、一声「チッ!」とさえずると僕の掌から近くの木の梢を目指して元気に羽ばたいていった。
「やったー!」
今年3.11、あの激しい揺れが起こったときに僕がいたまさにその場所で、比べようもなく小さな命だけれども救うことができた。
来年こそ日本にとっていい年だといいな。
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by tavasuke | 2011-12-30 15:38 | Other